Soda Method ウクレレ教室

番外編4 Low-Gチューニングってどうなの?

テナーウクレレを衝動買いした翌日にこんなものを撮っていました。
ギターの経験がある者にとっては、ウクレレの一般的なチューニングはどうしても違和感があります。なんで4弦が高いの? と。それでLow-Gチューニングというものも自然に出てくるわけですが、実際にやってみると……。

裏話:  実は、ウクレレ教室をやってくれといわれたとき、ウクレレなんて62歳になるまで触ったことがないし、もちろん持ってもいないし、でも、自分の音楽(作曲作品)に取り入れることはあまり考えられないし、貧乏生活の今、たとえ数千円でもウクレレを買うお金なんてないなあ……と思ったものです。
そもそもウクレレのチューニングさえ知りませんでした。生徒さんには「Amazonで買えばいいんじゃない?」と言って買わせたのですが、届いたウクレレを見て、「え? なんで4弦が細いの? 間違って張ってるの?」と思ったほどです。それほどウクレレという楽器を知らなかったのです。
しかし、借り物の(2500円の)ウクレレで教室動画をレッスン7まで撮ったあたりで、どんどんウクレレという楽器の不思議な魅力に気づき始めました。
ギターとは長いつきあい(初めて触れたのは中学2年生のとき。37歳で再び始めて、それからはナイロン弦一辺倒)なので、ウクレレは「ギターに5カポして、上4弦だけ弾く感じ」と理解していたのですが、4弦がオクターブ高いことで、どうしても頭が混乱します。4弦を普通に?低いGにしてしまえばその違和感はなくなるから、自分にはLow-Gチューニングが合っていると思っていたのですが、普通のHigh-Gでレッスン動画を撮っていくうちに、Low-Gチューニングのウクレレはウクレレではないと感じてしまう自分……実に興味深いことです。
今では、ウクレレとギターはまったく別の楽器という認識を固めつつあります。「ウクレレはミニギターではない」ということですね。
ウクレレの魅力はギターとは別のところにあるのでしょう。始めてひと月あまりでは、まだまだその魅力が分かっていないセンセなのでした。

4弦のHigh-Gをいかに生かせるかが鍵

動画↑でもちょろっと触れていますが、ウクレレをウクレレらしく弾きこなすには、ハイ-Gの4弦をどれだけ活用できるかが鍵になるように思います。
コードストロークをしているときはそれほど意識せずに済みますが、アルペジオや単音でのソロ演奏のときは、4弦が高いことを意識しないわけにはいきません。
Cスケールの曲(ハ長調)だと、4弦のGは5度の音で、CコードにもGコードにも含まれています。短調の曲でも、AmにまぜればAm7ですから違和感はないですし、他にも多くのコードにそのまままぜて違和感がない音です。ですから4弦の開放弦を常に意識して、まぜられるときはアクセント代わりにまぜるという奏法もアリだと思います。開放弦が不協和音になるコードでは、何フレット目を押さえればいいのかを意識する……。要するに、4弦が高いことで、ギターとは違うアルペジオやソロ奏法を考えていかないといけないわけですね。


今回使ってみたLow-Gチューニング用のセット弦。Low-Gチューニング用の4弦は巻き弦のものが多いようですが、これは太めの巻いていない弦なので、音質があまり変わらないということで評判がいいみたいです。Low-Gチューニングというものをちょっと試してみるだけなら、ギター用の3弦ナイロン弦でも代用できそうな気もします



動画で弾いているテナーウクレレはこれ↑です。8100円でストラップやケース、替え弦も付いていて、プリアンプ内蔵で、そのプリアンプにはチューナー機能があるのでチューナー内蔵の生ウクレレとして普通に使えます。マホガニー単板で、質もよいウクレレだと思います。



もう少し出せるならこれ↑なんかもよさそう。アカシア単板だそうです。トラスロッド(ネックの中にトンネルを掘って金属の棒を埋め込んだもの)がついているので、ネックの反りや弦高の調節などがある程度できるはず。ブリッジを削ったりするよりは安心だし簡単です。Amazonで12600円

※価格はすべて2018年3月現在、Amazon調べ

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