番外編2 買ったばかりのウクレレの調整
一昨日届いたばかりのマイウクレレ。昨日一日弾いているうちに、なんかチューニングは甘いし、フレット音痴っぽいし、弦高が高すぎる感じだし……と、気になることがいっぱい出てきました。
弦はイタリアのAquila社の弦が張ってあるということなのですが、ほんとなのかなあ……。とりあえず弦を替えてみようと、昨日、Amazonに弦を注文。
お昼には届きそうなので、じゃあ、弦は全部外して、ついでにブリッジも削ってみようということに。
ところがここでビックリ。なんとなんと、弦が掟破りの方法でつけられているではないですか!
どういうことかは、↓動画で。
結果、音は狂わなくなり、若干弾きやすくなった感じです。ブリッジはもっと削れたでしょうが、途中で面倒になって、予定の半分くらいでやめました。
削りすぎて弦がビビったら面倒だし。
それにしても、Kmise社はこのことを把握しているのでしょうか? ウクレレ本体は悪くないのに(値段を考えたら上出来)、弦を張る作業員がこんな「発明」をしてしまった結果、購入者に誤解されるのでは損ですね。
このウクレレはサドル側の取り付け部分がエンドピン方式という、ウクレレとしてはちょっと特殊なタイプなのでこんなことになってしまったので、普通のウクレレならサドル側はまず問題ないはずです。しかし、ヘッド側の取り付けは、単に弦を通して巻いているだけのものがいっぱいあると思いますので、買ったばかりのウクレレではチェックしてみてください。
Martinのフロロカーボン弦とAquilaのナイルガット弦の感想
このウクレレ、元の弦はAquilaだというのですが、本当かどうかは分かりません。Aquilaではあっても、メーカー卸し用に作っているローコスト弦のような気もします。
Martinに張り替えた感想としては、音がしっかりしてきたような……気のせいかもしれませんが。
この弦は「フロロカーボン」という釣り糸なんかにも使われている素材だそうで、一般的なナイロン弦に比べると耐久性があり、音の輪郭がはっきりしている……とかなんとか……。同じフロロカーボン弦ではWorthというメーカーが有名ですが、Martinの弦はそれより安いのが嬉しいかな。
ただ、音がキンキラしすぎている気もします。特にアカシア材のウクレレに張ると、アカシア材はもともと線の細いシャラシャラした音が特徴なので、高音が強調される一方で低音が出ないため、耳障りと感じることもあるかもしれません。そういう音が好きな人もいるでしょうし、あとは試してみるしかないですね。
Aquilaの「ナイルガット」弦は、昔のガット弦(ガットとは羊の腸のこと)に近い音が出るようにしている、という触れ込みです。ナイロン弦とカーボン弦のいいとこどりをしたような弦。
実は、Martinのカーボン弦はアカシア合板のコンサートウクレレには音がきつすぎる感じがしてきて、今はAquilaのナイルガット弦に張り替えました。結果、キンキンした印象は薄れました。
なるほど、飽きがこない、よい弦だと思います。これならどんなウクレレにも合うでしょう。お値段はちょっと高め。ちなみに、Aquilaはカーボン弦も出していますが、試していません。
まあ、最初のウクレレの段階で、弦選びにまであまり神経質になることはないと思います。どんなにいい弦を使っていても、張り方が間違っていたら、今回のように変なことになるわけですし、そっちのほうに注意を向けたほうがいいでしょう。



今回買ってみたMartinのフロロカーボン弦 M600。安いので愛好者多し。硬い音質で、好き嫌いが分かれそう
⇒Amazonで743円






Aquila社の弦。「ナイルガット」と呼ぶ、普通のナイロン弦とは違う素材のブレンドがウリ。
コンサート用は ⇒Amazonで1154円ですが、ソプラノ用(60cm)でも60cmあるならコンサートウクレレに張れそう。最終的にはアカシアウクレレにはこれを張りました

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